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Epidemic revolution(1)

お待たせしました。
ウィルスをテーマにしたSSシリーズ、「Epidemic revolution」。

作り始めてみると、結構長い話になりそうです。
(今のところの予定だと、全部で7話くらいでしょうか。)

今回だけでもゲームを作るための時間が
びっくりするくらいSS作りに持っていかれたので、
それほど頻繁に更新はできないかもしれませんが、
2週に1回程度の更新ペースはキープしようと思います。

それでは、「続きを読む」からご覧下さい。 (※今回状況説明回につきエロくないです)




「…………う……ん……」

刈谷亜里沙(かりや ありさ)が目を覚ますと、
そこは見覚えのない部屋だった。

4D3E06FC.png

「あれ……ここは……?」

周囲は真っ白な壁に囲まれている無機質な部屋だが、
目の前の壁だけは一部がガラスになっていて、
その向こうにはちらほらと人影が見えている。

4D3E0C2E.png


まるで、たまに映画なんかで見かける、近未来の研究施設のようだ。

「なんで、私……こんなところにいるんだろう……?」

確か、大学の卒業旅行に来ていたはずだった。

就職も決まり、今後はあまり時間も取れなくなるということで、
1ヶ月間の豪華スケジュールで、
趣味のパワースポット巡りを始めたところだった。

いったいいつの間にこんな部屋に来たのか……
誘拐されたのか、助けてもらったのか、
ここはどこなのか、今は何日なのか、
あそこの人影は誰なのか、何がどうなっているのか……

……何もかも皆目見当がつかず、
亜里沙はただただ思考が停止したように固まっていた……

『目が覚めたようだね?』

部屋に備え付けられたスピーカー越しに聞こえてきた男の声で
亜里沙は思考を取り戻した。

4D3E0A30.png


「ここは……どこなの?」

『まずは、ようこそ、私の実験施設へ
 私の名は間藤才(まどう さい)、
 秘密結社イルネスの主任研究員をしている
 ……と言っても、研究員は私一人だがね』

秘密結社イルネス……聞いたことのない名だった。

『君は聞いたことも無いだろうが、それも当然だ』

私の思考を汲み取ったかのように、間藤は話を続ける。

『まだ結成以来、政治活動やテロはおろか、
 一度も大規模な行動を起こしてはいないからね』

『せいぜいここにいる君を含めて10人ほどを
 日本各地で誘拐した程度だ』

「誘拐……!?
 いったい私をどうするつもり!?
 お金ならないわよ!!」

『いや、お金じゃない……君には、少し実験に付き合ってもらいたいんだ』

「……実験?」

『実は、我々イルネスは、
 そもそも人類の繁栄を願って結成された組織でね、
 今回の実験もその一環だ。』

「な、なにを……するの?」

『君には、我々が開発した新しいウィルスの実験台になってもらう』

唐突に恐ろしい未来を言い渡され、亜里沙は再び絶望的な気分に陥った。

「ひいっ……い……嫌ぁっ!!」

『まあ、落ち着いて聞きたまえ。
 ウィルスと一言で言っても、
 なにもみんながみんな人間に害を為すわけではない』

『たまに人体に悪影響を及ぼすウィルスがいるというだけで、
 人類はウィルス全体を悪者扱いしているのさ』

『ウィルスが人に感染するのは、
 自分の種が生き残るため、それだけだよ』

『今回、君が感染するのは、
 むしろ、人類を繁栄させてくれるウィルスだ。
 我々が開発したこのウィルスは、人類と一体化することで、
 人類を新しいステージへと導く。
 君は初めての新しい人類に選ばれたのだ、
 ふふ……光栄に思いたまえ』

間藤は静かに、興奮を抑えた様子で言った。

「なんなの……分からない……分からないよぉ……!!」

意味の分からない説明に、亜里沙はただただ狼狽の色を強める。

『なに、じきに分かる。
 ……では、投入開始だ』

「えっ!?ちょっと!!いやっ!!嫌ああああ!!!」

亜里沙の悲痛な叫びをよそに、
天井の複数箇所から噴出孔が顔を出し、
そこから霧のようなものが噴射された。

4D3E0F44.png


亜里沙は慌てて部屋の隅に逃げて
口と鼻を手で覆うが、霧の粒子は細かく、
僅かな隙間から簡単に亜里沙の手をかいくぐり、
鼻や口から容赦なく侵入していく……

4D402F22.png


「げほっ……げほっ……」

……数分もすると霧は晴れ、
部屋の様子は何事もなかったのように
元通りになった。

「……う……うぅ……げほっ……」

4D4043AE.png

亜里沙は恐る恐る自分の体の状況を確認した。
肺に霧が入ったことでむせてはいるが、
それ以外には特に異常はないように感じられる。

『お疲れ様、君には経過観察のため、
 これから別室で2週間ほど過ごしてもらう。
 それと、1日に1回、インタビューの時間も取らせてもらうよ。
 なに、食事も出すし、入社の時期には間に合うだろう。
 何も気にすることはない。』

部屋の換気が終わると、
亜里沙はごく普通のワンルームマンションのような部屋に通された。

4D441A56.png

「亜里沙様にはこれから少しの間、
 ここで暮らしてもらいます。
 食事は1日3度、インタビューは毎日午後3時から。
 あとはご自由にお過ごしください。
 エアコンのパネルはこちら、リモコンはこちらをご利用ください。
 テレビのリモコンはこちらです。
 それと、こちらの窓ですが、開けることはできません。
 当施設はすべて地下に潜っておりますので、
 時刻に合わせて擬似的な照明を……」

部屋まで案内してくれたメイドが、
この部屋についてテキパキと説明をしていくが、
亜里沙は正直、それどころではない。

自分の体に何が入ってしまったのか。
自分はこれからどうなってしまうのか……
言いようのない不安が亜里沙の心の中を覆い尽くしていた。


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No title

Jkankさんの作品が好きです、悪堕ちはいい、続きを楽しみにしております

Re: No title

> 01:58 様

ありがとうございます、ご期待に沿えるよう頑張ります。
プロフィール

Jkank

Author:Jkank
サークル『コラプト』代表です。
(一人サークルですが)

Twitterやってます
https://twitter.com/Jkank

Pixivもやってます(ほとんど投稿はしていませんが)
http://www.pixiv.net/member.php?id=51640

I don't permit to upload my commercial games on any uploader or to translate them into another languages and distribute the translated whole software.

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